弾き語りもやります

今日は、言い訳をします!オオウ!

自分で弾き語りしたものをインターネットにUPすることを、ひっそりと自分に解禁した!
これについての言い訳をします。(ギャグに思えてくる「だ、である」調で)


アカペラで録った歌とかただの鼻歌なんかは、これまでにも平気でどんどんUPしたりCDに焼いて売ったりしてきたくせに、弾き語りだけはどうしても勇気が出ずにいた。端的に自分の弾くギターがへぼいというのが大きい理由だ。それに、ずっと「自分が弾き語りを前面に押して活動していくのはなんか違う気がする」と思い続けてきたので(それは今もそうですが)、人前で自分の歌を弾き語りで演奏したのは、今年の初めにやったパフォーマンスが初めてだった。
(これのことです。)




それで、実際やってみて、実はかなり勇気を振り絞ってやっていたあの演奏について、「ギターヘタクソ〜」とか、なんかわかんないけどそのような批判を受けることは特になく(少なくとも耳には入らず)、ちゃんと作品の感想をもらうことができた。あっけないような気持ちになった。
この何日かめの上演の時に、ギタリストの方が聴いてくれたので、終演後に「いやあギターが下手で恥ずかしいです」と言い訳気味に話したところ「いやいいんじゃないですか」とバッサリ、「その話はしてない」的な返しだった。他にも尊敬している音楽家の方からSNS上で映像みたけどいいじゃんという旨のコメントをいただいた時にはビビり倒したけど、ギターのこととか多分あんまり気にしてなさそうだった。それらを自分に都合よく受け取って、もしかしてこれについては開き直った方がいいんかもしらんと思えてきた。

あと、これはかなり重要なんですが、弾き語りって、もうその時点でちょっと陽気で、それがいい。
先の自分のパフォーマンスについて、爽やかめな印象を受けたという感想をけっこういただいた。言葉で描いている内容自体はあまり明るい話じゃないのに、ギターを弾きながら爽やかな声で歌ったことが、なんとなくそういう雰囲気を作っていたようだ。それに自分で家で歌っていても、アカペラより伴奏があると、リズムに乗るのも簡単だし、なんかニコニコやれる感じがある。ずっとアカペラで、演劇に近いような形でパフォーマンスをやってきた自分にとっては(ヴォイスの即興とかもですが)、どうしてもこの「なんかニコニコやれる感じ」がすごく偉大というか、「音楽」というフォーマットの絶大な効果という感じがする。

インドネシアにいた時、ギターを弾きながら歌うことは、アカペラで歌うよりも簡単だった。「言葉が体から出ている」というよりも「メロディーがギターと合わさって鳴っている」というほうが、意味が薄れて、深刻にならない。それは良くも悪くもといった感じだけど、ともかくそういう特性がある。そして、その抽象度と陽気さに、わたし自身が救われてきた。
(この時の話です。http://aoi-tagami.hatenablog.com/entry/2018/10/22/005444


まああと、何より、ギターを弾きながら歌うのって、楽しい〜。それでいいのでは?
伴奏を弾いてくれる人と自分がいる、という状態もすごく楽しいのだけど、それとはまた別のものだなというのがようやくわかってきた。自分で自分の伴奏を弾いているというよりは、大げさに言えば、「歌う」体の部位が増えたみたいな感じがある。指で弾いているとわずかな力の加減で音量の操作が、う〜〜ん!色々書けば書くほど、何言ってんだという感じがする!楽しい!ただそれだけです!
 

こんなことをここに書いてしまうのはあまりにもプロ意識に欠ける、などと、思わなくもないですが、宣言みたいなものです、ビビっている状態をグズグズ続けていくよりは100倍いいはず。長年抱いてきた弾き語りライブをやることへの憧れを、最近ついに抑えきれなくなってしまった。「下手」とか「上手い」とかにも疲れてしまった!
 
やりたいからやります、ということで堂々とやっていこうと思います。秋に色々発表の予定があるのでその布石ということで、お手柔らかに何卒…